上海は中国で1番の大都市でありビジネスや留学等で訪れる人も多いかもしれません。
よく疑問に思われるのは上海で話される言語についてです。
北京語は通じるのだろうか、別で上海語というのは話されるのか…
そして上海でたとえば生活するにはどの言語を勉強するのが最適なのか…
今日は上海で話されている中国語について紹介します。
上海で話される中国語
上海で話される中国語は主に3つのカテゴリーに分けられます。
①上海人の話す上海語
②上海人の話す標準中国語(普通话)
③上海人以外の人が話す標準中国語
※日本で言われている北京語と言うのは標準中国語の事ですが、中国では普通话(プートンファ)と言います。因みに中国人に北京語とは北京訛りの中国語と誤解されてしまいます。ここでは標準中国語とします。
上海人の話す上海語について
上海語は標準中国語から見て外国語と同じくらい違いがあります。
たとえばありがとうは標準中国語で谢谢你(シェシェニー)と言いますが上海語ではシャヤノンと言います。
似ているようで全くかけ離れています。
地方出身者は全く上海語を聞き取ったり話したりする事ができません。
よく言われるのは上海人は地方出身の中国人の悪口を言う時は彼らに聞かれないようにあえて上海語を話すことです。
そして上海語は上海人にとってアイデンティティを形成するものであり上海においてある意味で上位言語となっています。
上海語が話せることで同郷の人と見なされます。上海で営業をスムーズに行うには上海語ができる上海人でなければなりません。
しかし中国政府の方針としては標準中国語を共通言語としたい意図があるので地下鉄や公共施設での案内、上海で舞台となる多くのドラマは標準中国語が使われます。
上海人の話す標準中国語
ほとんどの上海人は上記の上海語に加え標準中国語も話す事ができます。
しかし他の地域の標準中国語とは若干異なり以下のような中国南部の訛りがあります。
①shi chi zhi などのRの発音について
shi chi zhi (シー、チー、ジー)などの発音は標準中国語では舌を巻くRの音が強調されますが、上海ではされません。どちらかというとこれらはRの音がないsi ci zi (スー、ツー、ズー)と発音される傾向にあります。
たとえば私は日本人ですを中国語で言うと我是日本人(ウィシーリーベンレン)ですが、上海人の話す標準中国語の「是」はRの入ったシーではなくスーと発音します。
②四声について
上海で話される標準中国語は中国北部と比べそこまで四声の違いを強調しません。
したがって四声があまりできていなくても上海では中国語は通じやすいです。中国語初心者には練習がしやすくとても良い点ですが、その後中国北部に行くと通じにくくなってしまうと言う残念な点もあります。
上海以外の人が話す標準中国語について
上海には他の地方からの出稼ぎ労働者がたくさんやって来ます。
上海では仕事がたくさんあるからです。
私が上海で仕事をしていた時も約半分は地方出身者でした。
したがって彼らの話す標準中国語は北部のRがよく強調された訛りだったり、様々な標準中国語を聞く機会があります。
上海ではレストランの店員等はほとんどすべて地方出身者なのでそう言った中国語に出会う機会がよくあります。
まとめ
上海にいると1番よく聞く言語は標準中国語です。上海人も地方出身者もどちらも標準中国語を話す事ができるからです。
これから留学や出張の機会がある人は標準中国語を勉強しておくと間違いないです。
上海以外でも中国のどの地域でも通じますしね。
少しでも参考になれば幸いです。
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