物流・メーカー・商社の貿易事務で必要な英語力について

貿易事務

「語学を使った仕事をしたい!」けどたとえば貿易事務の仕事ではどう言った英語力が求められるのだろう?

自分の英語力でもやっていくことができるのだろうか?

と疑問に思った方はいませんか。けっこう悩みどころですね。

貿易事務で英語を使うのはその通りでして、各国の取引先と貿易でやり取りをするため語学力(特に英語)が求められる場面が多くあります。

私は過去に3年間物流業の会社に勤め、またメーカーの海外営業部にて6年間勤務をしたことがあり、またうち1年間は貿易事務の仕事に従事していました。

今でも営業職として毎日貿易事務の人と一緒に仕事をしているので貿易事務の仕事に関しては熟知しております。

今回は貿易事務の仕事で求められる語学力(英語力)についてお話しをします。

貿易事務の仕事とは

ではまず貿易事務の仕事とはどう言った内容の仕事なのかについてお話しします。

事務の仕事と書かれているので主には事務作業の仕事が想定されますが、客先に寄り添い貿易に必要な手続きをすることがメインの仕事になってきます。

具体的には日本と海外の間で商品を輸出入する時の手続きに必要な書類の作成、そういった輸出入案件複数を同時並行でこなしていくので、その管理が仕事となってきます。

また貿易事務にもいくつか種類があり物流業界における貿易事務と、メーカー・商社の貿易事務では仕事内容が異なり求められる英語力も異なります。

業種に分けて貿易事務に必要な英語力について紹介します。

物流業の貿易事務で必要な英語力

物流業(海運会社、空運会社)での貿易事務で求められる英語力はTOEICで言うところの600点以上です。

物流業での貿易事務の内容は、メーカー・商社から貨物の委託を受け、インドなど海外の仕向地に輸出したり、逆に依頼を受けた貨物を輸入する業務を代行して行うことです。

英語の書類に触れる機会が多い

従って輸出入に必要な書類を受け取ったり作成したりするのですが、その書類に書かれている内容は基本全て英語なので、そう言った書類が読めなければなりません。

また貿易にまつわる用語はすべて英語なのでそう言った単語に精通していないといけません。

例えば輸出者と輸入者の間ではどこまで輸送の責任を負うのかがルールとして決まっていて、それをIncotermsと言います。その条件はそれぞれ英語でFOB(Free on Board)、CIF(Cost, Insurance, Freight)等と言われていて、貿易の基本知識となっています。

こう言った英語の貿易用語を駆使しながら、実際実務を行っていきます。

現地の輸出入担当者と密に連携

現地の輸出先もしくは輸入元の国の担当者と密に連携をとることがあります。

それは例えばイギリス現地の住所までの配送を請け負う場合の見積もりを確認したり、中国から貨物を輸入したら日本国内の輸入通関に必要な書類書類を受け取って中国取引先と確認をしたり、日々現地の担当者とはメールを中心にやり取りを行います。

従って少なくとも英文でのメールのやりとりはできるようにならなければなりません。

しかしこう言った作業メールのやり取りは定型化されていることが多いので、慣れてしまえば、そんな高度な英語力がなくてもやりとりができてしまうレベルです。

時たま急ぎでチェックが必要・回答が欲しい時は国際電話で催促したりすることもあります。

まとめると、

物流業での貿易事務では英語の貿易用語に精通して書類の処理を行い、英文メールのやり取りは必須で求められますが、慣れてくると定型文の使い回しでもある程度行けてしまう側面があり、そこまで高度な英語力は求められないです。

メーカー、商社の貿易事務で必要な英語力

メーカーでの貿易事務で求められる英語力はTOEICで言うところの700点以上です。

と言うのも物流業では客先が日本の会社なのに対して、メーカー・商社は客先や取引先が各国の販売者、販売代理店、需要者等であり、密にそう言った現地の担当者とやりとりをする必要があるため求められる英語力は若干高めです。

仕事内容・英語を使う場面

メーカー・商社の貿易事務の仕事内容は国家間での商品の売買です。

そにため商品の受発注作業、在庫管理、製造納期の確認、クレーム対応、輸出入の書類作成等です。

また上記の活動にまつわる現地の取引先との詳細な確認を行う必要があり、ただ単に物流業の貿易事務のように英語で輸出入の書類を作ったり、英文メールでやり取りをするだけではなく、場合によっては直接の打ち合わせを通じて交渉をしたり、高度な英語力が求められることもあります。

私がメーカーの貿易事務でインドを担当していた時は、インド人担当者と既存オーダーの納期確認のためのオンライン会議を毎週行っていました。

そこでは納期であったりさまざまなオーダーの詳細な要求であったり、様々な議論がなされて、あれはできる、これはできないなどの回答をしたり、現時点でできる妥協点を探ったり、それなりの会話力が求められました。

ただ英語のメール文章に慣れるだけではなく、会話である程度の交渉をしたりするので、ある程度高度な英語力がある方が良い場合もあります。

英語力が求められないケースもある

ただしこれはあくまで一例で

例えば韓国・中国等で多いのですが現地担当者が日本語を流暢に話せる場合は日本語でそう言ったやり取りを行うので英語を使うことは極端に少なくなります。

また業種や担当する分野によっては英語が全く求められない場合もあるので一概に高度な英語力が必要とは言えません。

ただメーカー・商社の場合は一般的に語学ができた方が活躍の機会は多そうです。

まとめ

以上、貿易事務で求められる英語力についてお話ししました。

重ねての話となりますが上記でお話ししたのはあくまで一例で業種、担当地域、会社の方針等あらゆる条件により求められる英語力というのは違いがあります。

ただし一般的には物流業者よりもメーカー、商社の貿易事務の方が求められる英語力は高めです。

以上、貿易事務を志されている人に参考になれば幸いです。

Hiro

初めまして。ヒロと申します。
電子機器のメーカーで海外営業部に所属しインド地域を担当しており日々インド人との交渉に悪戦苦闘しております。
語学(英語・中国語)に関して役立つ情報や出張・旅行で経験したことの共有をできましたらと考えております。
TOEIC 920点、HSK5級(202点)取得しており、現在中国語に関してはHSK6級取得に向けて勉強しております。
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I am Hiro from Tokyo, Japan, born and raised here.
I have working experience in Japanese companies (logistics and manufacturing) as an international sales for almost 10 years.
I have experience of living in NZ for 1 year & China (HK & Shanghai) for 2 years.
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