学生時代は英語の勉強を頑張った、
語学留学をして語学ができるようになったと言う方は
「語学を活かせる仕事をしたい!」
と考える方も多いかもしれません。
そこで求人を調べてみると出てくるのが物流業(海運・空運・倉庫)の会社です。
一体これらはどう言った会社なのだろうと考えるのと同時に
勉強してきた英語を活かせる環境なのかと疑問に思うこともあると想定します。
実際物流業では輸出入の貨物の手続きを請け負う業種であり、海外の取引先とも関わることも多いので、英語を使う機会がけっこうあります。
私はコンテナ等を扱う海運会社に営業として3年間勤めたことがあり物流業に関してはある程度熟知しております。
私の経験から物流業(海運・空運・倉庫)の会社は英語を使う機会があるのかについてお話しします。
物流業(海運・空運・倉庫会社)の仕事では英語力を活かすことができる
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物流業の仕事では英語を活かすことができます。
物流業の仕事は主に、商社・メーカーから託された貨物を国内から海外に輸出したり、もしくは海外から国内に輸入して欲しいと依頼を受け輸入を行う仕事です。
そしてそれに付随する、貨物の輸出入の手続き(通関処理、貿易書類の作成等)や船便、航空便を利用して貨物を移動する作業を行います。
そのため英文の貿易書類を読んだり作成したり、
海外現地の取引先と貨物についてのやり取りを英語で行う機会が多く発生します。
よく求人票ではTOEIC600点以上と書かれていることが多いようです。
しかし担当するのが営業か業務かによって英語を使う機会は異なります。
輸出入の業務担当の場合
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輸出入の業務を担当する場合は主に以下のような場面で英語を使うことがあります。
- 輸出入の際に英文の貿易の書類(BL, Arrival Noticeなど)を作成
- 貨物の輸出手続きを終え、海外の現地取引先に貨物を詳細を伝え、貨物引き取りを依頼する時に英文メールで連絡
- 現地から輸入貨物の詳細をメールで受け取り国内への輸入手続きを行う
業務担当の場合は貿易書類を読んだり、作成したりするので貿易に必要な英語の専門用語に関して精通することが多いです。
また貨物の情報を海外の現地に送ったり、逆に貨物の情報を現地から受け取ったりするのでメールによる現地担当者とのコミュニケーションが発生します。
結構急ぎの貨物が運ばれたりすることもあるので場合によっては国際電話で貨物の情報を確認したりと実際英語で口頭でコミュニケーションを取る場面もあります。
営業担当の場合
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物流業の営業担当になった場合は基本的に英語を使うことは少ないです。
基本的に顧客は日本人
営業担当の場合は日本国内の商社、メーカー、同業の物流業社から仕事(貨物)を取ってくるのが任務となるため、担当者も日本人の場合がほとんどです。
ただ客先の担当者が日本語の喋れない外国人の場合がごくまれにあり、英語をしゃべって外国人担当者に営業活動をすることはあります。
また、海外の現地の住所まで貨物を輸送(ドアデリバリーと言う)する場合は現地までの見積もりが必要なので英文メールで見積もりを依頼することはあります。
海外出張の可能性もある
ただ扱うプロジェクトによっては海外出張になる可能性もあります。
例えば大きい貨物の出荷が今後定期的にあるが、運送業者を決定する権限は海外現地の客先にある場合です。
その場合は海外に出張に行き、現地の取引先代理店を紹介したり、具体的な商流の確認をします。
そして現地の取引先代理店に見積もりを出してもらいます。
客先は日系企業の場合が多く日本人と日本語で打ち合わせをすることもありますが、
海外出張時は現地の代理店であったり現地人の客先担当者と英語で打ち合わせをする可能性も多いので英語ができることに越したことはありません。
海外駐在になる可能性もある
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もし会社に海外現地法人がある場合将来的に海外駐在になる可能性はあります。
それは上記の業務担当でも営業担当でもなる可能性はありますが若干営業担当の方が駐在員候補にはなりやすいです。
業務担当者が海外駐在する例
業務担当者が海外に駐在するのは主に新たな現地法人立ち上げなどで現地法人の輸出入業務担当者を教育し、現地法人事務所を管理する目的で滞在することがあります。
私が勤めていた海運会社ではタイの現地法人を新たに立ち上げることとなり業務担当の課長がタイに駐在して、現地タイの業務担当者の教育や事務所の管理を行っていました。
営業担当が海外駐在する例
日本国内の営業で業績が評価されると海外駐在をして海外現地でも営業活動をする機会を与えられることがあります。
その場合基本的には海外にある日系企業に訪問をして仕事をとってくることが主な任務となります。
私は海運会社に勤めていた時は中国(香港・上海)に一時駐在する機会があり、その時は香港や上海にある日系企業に訪問して営業活動を行うことが任務でした。
日系企業への訪問なので日本語で営業することが多いですが、運送業者を決める決定権が現地人にある場合は現地人と英語や通訳を交えて中国語で営業する必要がありました。
また着任する現地法人事務所の業務担当者は全員現地人なので英語やもし話せるのであれば中国語でやり取りをする必要があります。
物流会社では現地法人を多く構えていることが多いので、手を挙げれば将来的に誰でも海外駐在できる可能性はあるかもしれません。(もちろん会社の方針によります)
まとめ
以上、物流会社において英語が活かせる場面について紹介しました。
物流会社は比較的業務上で英語を使う機会が多く、また会社によっては海外出張・海外駐在の可能性も多くあるので、
「英語を使いたい!」、「将来は海外で働きたい!」と考えている方には最適な業種かもしれません。
物流会社を志望されている方に参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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