改めて日本での生活を振り返って見ると、日本では周りの空気を読んで自己主張をするというのが当たり前になっています。
また電車やエレベーターの乗り降りは降りたい人全員が降りてから乗ると言う事が定着しています。
ある意味規律がしっかりしている文化ですが、この日本社会にずっと居ると自己主張や積極的に自分で判断すると言う機会があまり生まれないように見えます。
きっと日本にずっと住んでいるだけでは気が付かないですが中国に住んで初めてそのことを実感しました。
中国では自己主張をしないと不利になる
日本で周りの空気を読んで自己主張を怠って生活していると中国で生活した際に不利となる事が多くあります。
上海で暮らしていた時のことですが、上海のレストランでは店員がメニューを受け付けても10-15分で料理は届かない事が多いです。
日本では店員さんに「まだですか?」とためらいがちに言う事があると思いますが、中国では強く店員さんに言わないといけません。
中国では店員さんが「马上!(マーシャン!)今すぐ来るよ」と口癖のように言いますが厨房に確認に行ったりしないこともあります。
なので料理が長い間来ない場合は本気で抗議しないと店員さんは動いてくれません。
こう言った事が何回も続いたので中国生活が長くなると強く主張して交渉すると言うことに慣れて来ます。
中国では強く行かないといけない
上海で地下鉄やエレベーターの乗り降りをした時に思ったのですが中国では降りる人が全員降りたのを待ってから乗ろうとすると「この人は乗らない人だ」と判断され、後ろから多くの人が横入りして来ます。
この国では遠慮などいりません。
日本にいる時以上に強く積極的に生きていく事が求められます。
店員さん、受付の人は平然と大きなミスをする
中国では店員さんや受付の人の対応を安易に信じてはいけません。
例えば私の経験なのですがスーツを新調し、何日に出来上がると言われてその日に言ってみると、まだつくってないからもう1週間待って欲しいと平然と言われます。
日本では恐らくこう言う事があると店員は謝罪して、客が満足するようにあらゆる手段を尽くすと思います。
中国ではそう言うふうにはならないので、その時は今すぐつくって明日には私の家に着くように郵送しろと言う権利があると考え主張しました。
強く抗議をして結局、明後日に郵送してもらうように妥協しました。
中国での習慣を日本でそのまま行うとまずいことになる
私は中国に10ヶ月間滞在して日本に帰って生活した時によく友人や家族から指摘がありました。
エレベーター乗るタイミングが早すて失礼になっていると…
私の言動に友人はちょっと引いていたようです。
指摘を受けて初めて完全に中国の文化に染まっていた事を認識しました。
またお店の店員と会話しているとダメだと言われても折れずに主張を通す癖がついてしまっていて、店員の上司が出てくるようなこともありました。
私は普段自己主張がまともにできる人間ではないのですが、習慣と言うのは不思議なもので自己主張をよくするようになってしまっていました。
今ではもう中国から帰国して5年以上経ち、また日本の文化に染まってしまいましたが、それでも中国で過ごした経験は今思うと貴重だったなと思います。
確かに空気を読んで発言することも大事ですが、それにより逃してしまう機会も結構あったりすると思います。
日本に住んでいても時には強く出ないといけない場面はたくさんあるしそう言った意味で中国の文化によって私は多くの事を学んだなと今でも考えます。
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