中学や高校の英語でつまずくものの一つとして、熟語(イディオム)があります。
たとえばこんな表現が当てはまります。
pull up (車を止める)
pull off (成功する)
carry on (続ける)
take over (引き継ぐ)
take care (世話をする)
take after (似ている)
take turns (交替する)
take part in (参加する)
※Takeだけでもたくさんありますね。
なんでこんなものを覚えるんだろう、なんで英語にはこんなものが存在するんだろう、と私が高校生の頃はよく思っていました。そして覚えていても果たして使うのだろうかと。。
しかし実際大人になり、海外営業部に所属し現在毎日インド人と英語でやりとりしていますが、上記の挙げた例のうち5つくらいは使います。
やはり学生時代努力して勉強した甲斐はあったなと思います。そしてこれからも色々な言い回しを覚えていかないといけません。
やはりこの言い回しだとインド人(や他の英語話者)には通じてしまうというのがあります。
もうこれらの熟語(イディオム)は、もう何度も演習などを通じてとにかく覚えるしかありません。有無を言わさず覚えるのが一番の近道だと思います。当時の自分にもそう伝えたいです。
おそらく上記の熟語はすべて歴史的背景であったり、過去の習慣であったり理由があります。
たとえば一番上のpull upは車を停めるという意味ですが、昔は馬車に乗っているときに手綱を引いて上にあげると馬は停止したようです。なのでそれは車でも使われてpull up は車を停めると言う意味になります。
しかしその歴史的意味を初めて知ってから覚えるのだと相当時間がかかってしまうと思います。
日本語でも、「油を売る」とはどこかでサボっていることを言いますが、外国人からすると、どうして油を販売することがそう言う意味になるのか疑問に思います。それには歴史的な理由や過去の習慣が大きく関係しています。
今ではもう「油を売る」というのはサボると言う意味なのは、外国人からするととにかく覚えるしかありません。もちろんそういった言い回しの背景を知ることで、覚えやすくなることには同意はします。
語学を勉強する上で困難なのは単語・熟語を覚えることです。
中国語を勉強するときは日本語の熟語の知識がそのまま中国語で使えることが多いので得することは多いですが、英語では日本語との関連性が全くないので0から覚えるしかありません。
これは英語学習者全員が通り抜けないといけない登竜門かなとも思います。
コメント Comment