「大学時代は英語を勉強した」、もしくは「語学留学を経験したから、将来は英語を使った仕事をしてみたい」と考えている方もいるかもしれません。
そしてどんな仕事があり、それらの仕事はどのように勉強した語学が活かせるのだろうとこのサイトにたどり着いた方も多いと思います。
私は学生時代に英語圏の国に1年間語学留学をしたことがありその後、約10年に渡って英語を使った仕事をしてきました。
具体的には以下の仕事を経験しました。
①海運会社で営業、②医療機器メーカーで海外営業、③電子機器メーカー兼商社で貿易事務と④海外営業
上記4つの仕事をしていたときに、どのように語学を活かして仕事をしていたのかについて体験談を交えて紹介していきます。
語学が活かせる仕事①海運会社で営業
私は新卒で海運会社に入社して、語学を使った環境で仕事をしていました。
海運会社ではどのように語学を使う機会があったのかを紹介します。
海運の国内営業はあまり語学は活かせない
私は入社してすぐは海運会社で営業を担当して主に日本の商社、メーカー等輸出入を行なっている会社に訪問営業を行い自社の輸出入サービスを紹介するということを行っていました。
日本企業が相手なので国内営業をしている間はほとんど語学を使うことはありませんでした。
たまに担当した会社が外資系の会社でその客先担当者が外国人であった時に、英語で一部営業活動を行ったことがあるくらいです。
ただし私は当時、新規セールス電話が得意でひたすら断られても関係なくセールス電話を行い、新規開拓を行って、少しずつ業績が出てくるようになりました。
それがたまたま会社のトップの目にとまり2年間中国(香港・上海)に転勤する機会を頂きました。
海運会社では海外駐在の機会がある
私は入社2年目で中国(香港、上海)に駐在しましたが、海運会社ではけっこう多く海外駐在の機会が多くあります。
中国に滞在していた時はよく同業の物流業社(海運・空運・倉庫等)の人と交流する機会があり、結構若手の人も多く、老若男女問わず駐在で中国に来ている印象でした。
中国に滞在していた仕事は日本で国内営業をしていた頃と大きく変更はありませんでした。
主に中国進出している日系企業の会社に新規セールスを行い、輸出入の仕事をもらうという内容です。
客先は日系企業の会社がほとんどなので、中国にいても営業においては日本語を使う機会が多かったです。
たまに物流業社の決定権を現地人が持っていることがあったので、あの場合相手に英語が通じるのであれば英語で交渉を行い、通じないのであれば現地スタッフを同行させて中国語の通訳をしてもらい交渉を行いました。(当時中国語の勉強はしていましたが日常会話もできませんでした)
また香港、上海ともに自社のスタッフは皆英語が流暢の喋れたので英語で会話をする事が多かったです。
新規開拓がメインなので精神的にキツイ仕事ではありましたがこう言うように駐在の機会を頂けるのは非常に貴重な経験でした。
海外駐在を第一に考えるのであれば物流会社は比較的おすすめかもしれません。
語学が活かせる仕事②医療機器メーカーでの海外営業
私が2社目に入社した会社は医療機器のメーカーで海外営業部に所属していました。
仕事内容は各国の販売代理店に医療機器の販売を行い売上をあげる事でした。
私が担当した地域はアジア圏がメインでタイ、ベトナム、ミャンマー、パキスタン、インドネシア、韓国、台湾、中国等の地域でした。
これらの地域では全て英語(中華圏の地域では一部中国語)を使ってコミュニケーションを取っていました。
専門用語を含めた高度な英語力が求められる
主に販売代理店の担当者と一緒に新製品の医療機器の各国現地での登録を進めたり、
大きいプロジェクトでは大きい割引を要求されるので、社内の法規部門や製造部門との調整をした上で代理店担当者と情報の共有や交渉を行ったりしていました。
したがって求められる英語力はメールでも会話でも専門用語が多く比較的高度なものでした。
英文メールを作成するときや製品の説明をする時は誤解を生むような間違った表現をしないよう気をつけることを心がけていました。
出張の機会が多い
また出張の機会も多くありました。
頻度はコロナ前だったので2ヶ月に1回程度で、
上記で挙げた国はほとんどすべて訪問した事があり、代理店と直接交渉を行ったり、
また先方の客先に一緒に訪問して製品の紹介等を行いました。
そしてドイツとドバイで開かれるそれぞれ年1回開催される医療機器の展示会にも会社として出展しブースを構え、
来場者(将来の客先候補)に対して製品の説明、打ち合わせ等を行いました。
上記の展示会は世界的に有名な展示会だったため、私が担当していたアジア地域の来場者も多く訪れる可能性があったため、
私も一緒に展示会に参加してブースでの設営・営業活動を行いました。
上記の通り出張の機会は多いです。
ただこの会社は海外には現地法人はなかったので駐在の機会はありませんでした。
語学が活かせる仕事③電子機器メーカー兼商社での貿易事務
3社目に就職したのは電子機器メーカー兼商社の会社で、最初は貿易事務の仕事を行っていました。(海外営業職で就職したにも関わらず、事務担当の人が急遽退職してしまったため私が貿易事務を行うことになりました)
※なお商社機能もあるのは自社だけではなく他社の商品を仕入れて一つのパッケージとして客先に販売することもあるためです。
貿易事務の仕事は受注した自社製品や他社の製品の製造部や仕入れ先への発注作業を行い、納期管理を行い、輸出のための書類作成を行い、実際に輸出をすると言う仕事でした。
これら作業を行っていく上で各国の客先(販売代理店)と詳細な英語のやり取りを行っていきました。
私は当時インド地域を担当していたのでインドの販売代理店から注文書を受け取り、納期が決まれば納期をメールで通知して、先方との輸出書類の確認をメールで行います。
メールでやり取りをする事が多いですが、急ぎの案件がある時は頻繁に電話でやり取りをします。
また毎週インド人担当者とオンラインで会議を行い、納期の再確認、優先案件の確認などを行っておりました。
流れ作業が多いので定型的なメールややり取りが多いのですが、
急ぎの製品があったり、特注製品の注文があったり、インドの税関対策で輸出書類に多くの注文があったりと、
詳細なやり取りを英語で行う必要があるため、ある程度高度な英語力が求められました。
語学が活かせる仕事④電子機器メーカー兼商社での海外営業
この電子機器メーカー兼商社では1年間貿易事務の仕事を行っていたのですが、その後海外営業に配置換えとなりました。
海外営業の仕事は主に上記医療機器のメーカーとほとんど似ているのですが、
インドを担当していたのでインドの販売代理店と協力して製品の受注を増やしていく活動を行っていました。
具体的には新製品のプレゼン紹介、各種プロジェクト受注のための打ち合わせなどです。
やはりこちらの仕事もプロジェクトに関する詳細なやり取りや値引き交渉を行う必要があるため、
求められる英語力はある程度高めです。
また海外出張の機会もありますが私が海外営業を担当したのはコロナになってからだったため、全くありませんでした。
前任者は2ヶ月に一度くらいのペースでインドに出張に行っていたとのことです。
また現在の会社ではシンガポール、米国等にも現地法人があるため仕事で成果を上げて手を挙げれば現地法人に駐在する可能性もあります。
引き続き現在の会社にて海外営業の仕事を頑張っております。
まとめ
以上、語学が活かせる仕事に関して私の経験談を元に4種類紹介致しました。
これら上記の仕事はすべて英語を使う機会があり、英語ができることで更に活躍できる仕事ばかりです。
今後英語を使った仕事を行いたいと考えている方に参考になれば幸いです。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました!
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