貿易事務は海外を相手にする仕事であり、日々様々な経験やハプニングがあります。
そしてそれはもしかしたらあなただけではなく多くの貿易事務に従事している方が共通して感じている事かもしれません。
私はメーカーの海外営業部に所属し貿易事務(輸出)に従事している年度もありました。
今回はその時の経験を通じて想像していた事とのギャップ、実際あるあるの事を紹介します。
貿易の仕事でも日本語しか使わない担当もある
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語学を使いたいと考え貿易事務を志望したのに、全く機会がなく日本語のみになってしまう場合もあります。
それは私の会社ではそうなのですが海外(中国、韓国等)取引先の現地担当者が日本語を流暢に話せる場合です。
製品納期の通知、出荷時のやり取り等で現地の取引先と英語を使うことがほとんどですが、たまにそう言ったケースがあります。
あとは日本国内の運送業者、社内製造部等のやり取りは当然日本語で行われるため1日語学を使わずに終わってしまいます。
事務職だけどコミュニケーション能力がすごく求められる
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事務職なのでただ機械的にパソコンに入力して、出荷書類を作って、それを提出して、事務作業をすれば良いのかと思えばそんな事はありません。
顧客からの要求納期に従い製造部の生産管理部との納期調整、そして客先への通知、また出荷書類の客先との確認等結構込み入った内容の確認が日々行われます。
客先の要望をうまく聞いた上で、社内に反映させないと行けないので客先との間、他部署との間でスムーズな会話・交渉が求められます。
営業に成果を全て持っていかれる
どんなに顧客との納期調整、出荷の調整を行なっても目に見える数字として金額で評価されるのは事務ではなく営業です。
したがってどんなに苦労して顧客の最適な納期に調整できても、無事売上をあげることができてもなかなか評価されることが少ないです。
更に営業側に役立つ事をしている素振りを見せないと悪い評価につながります。
貿易に関する専門的な知識がつく
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貿易業務には専門性が求められます。
それは出荷書類の形式(銀行経由の信用状LCでの出荷、特定原産地証明書の添付など)であったり、
地域的な特徴(インドでは貨物が現地到着後1日で貨物を引き取らないと延滞金デマレージが発生するなど)であったりに
精通することができるようになります。
そしてそれらの知識はたとえば転職や将来独立して貿易の仕事をするようになる時等に役立ちます。
普段のミスなき業務が評価につながる
貿易事務の仕事は同時並行でたくさんの案件を処理していかなければなりません。
それは、製品の発注、納期の調整、出荷書類の作成等それぞれ段階ごとに管理をしていかなければなりません。
やはりこれらの仕事を全てスムーズにミスなくこなすのは難しく(私も何度もミスをして経緯説明文を書きました)、評価されるようになり、「この地域の担当はこの人でないと」と言われるようになります。
将来自分の仕事がAIに乗っ取られるのではないかと不安になる
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事務系の仕事は一般的に自動化が進み将来的に入力などの仕事はなくなっていきます。
従って将来事務系の仕事は無くなってしまうのではないかと不安の思う方も多いかもしれません。
私個人的にはいくら自動化が進んだとしても、以下のような理由から貿易事務の仕事は無くならないと考えます。
1.客先の要求に合った納期調整、社内の製造部門との交渉などのコミュニケーションが求められる仕事は自動化が進んでもなくならない。
2.いくら自動化が進んでも上記のような専門的な内容がミスなく行われているのか最終チェックを結局人が行わなければならない。
常に業務効率化を求められる
会社としては業務の仕事をいかに効率化する事で利益を最大化したいので、常に業務効率改善のプレッシャーがあります。
この業務はこれだけ時間削減できたなどの成果は評価に繋がります。
まとめ
以上、貿易事務の仕事でよくあること、やってみた後の想像とのギャップについて紹介しました。
貿易事務の仕事は基本的に専門性が身につきやりがいのたくさんある仕事です。
以下の投稿でも紹介しております。
以上、貿易事務に従事されている方、志望されている方に参考になれば幸いです。
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