英語と中国語の発音の難易度の違いに関して

中国語

中国語を新たに勉強する場合、英語と比べて発音は習得しやすいのか?どちらの方が難しいのかと疑問に思っている方もいるかもしれません。

私は英語と中国語の両方をどちらも勉強したことがあり、今回は英語と中国語の発音の難易度の違いについて紹介します。

英語における日本語にない発音

英語の発音では以下の様な点が日本人学習者には難しいです。

  • lとrの発音の仕方の違い
  • rの伸ばす巻舌
  • b, p等の子音を強調した発音(破裂音)
  • 発音上での音の変化による難しさ  例: アメリカ英語ではtは単語の中で出てくるとdのような発音、waterはウォーダーのような発音になる

英語はtの音がdに変化したりalphabet通りに発音されなかったりrの発音が難しかったり、かつ破裂音もあり肺活量も必要で日本語にはない特徴がたくさんあります。

もしnativeのような完璧な発音を求めようと考えるのであれば難易度は高いです。

しかし最悪カタカナ英語でも英語の場合は通じてしまうことが多く、また日本人のアクセントがセクシーと感じる外国人も多いので、人の好みにもよりますが、そこまで完璧な発音を求めなくても良いかとも思います。

中国語における日本語にない発音

一方中国語の発音では以下の点が発音が難しいです。

  • 四声 四声(平な音、下から上に上がる音、下に止まっている音、上から下に下がる音の四つの声調)が明確に分かれており、もし完璧に分けて発音ができないと誤解して伝わってしまいます。例:汤(スープ)と糖(砂糖)はどちらも同じtangの発音ですが、声調が違います。レストランの注文で砂糖を頼んだのにスープが来たと言うのは良くある話です。
  • lとrの発音 中国語でも英語と同様lとrの発音はどちらもあり、日本人にとって学習するのは難しいです。日本人(ribenren)、林(lin)というようにlとrどちらもあります。
  • ピンイン(ローマ字の中国式alphabet)の中のsh, zh, ch等の子音発音 これらはrの巻舌の音が加わって重く発音がされます。
  • ピンインの中の母音の発音 sheとshiの違い、zhangとjiangの違い等似ているけど明確に違う母音がたくさんあり最初母音を勉強する時に苦労します。

中国語では四声とピンインの習得が難しく多くの日本人学習者が挫折をしてしまいます。それに加えLとRの発音の違い、Rの巻舌の音のように英語と共通で難しい発音もあります。

英語と中国語はどちらが発音の習得が難しいのか

上記の通りリスト化して、英語と中国語それぞれの発音の難しい点について紹介をしましたが、両方勉強した感触として中国語の方が発音に関してはより難しいです。

やはりalphabetのそれぞれの子音、母音の特徴を英語も中国語もつかまないといけませんが、中国語の場合更に四声の区別も学ばなければなりません。この四声は上記の通り間違えると中国人に聞き取ってもらえなくなり、最初は覚えるのに苦労します。

中国語に関しては独学で四声、ピンインを完璧にできるようになろうとするのは本当に至難の業です。

大学で授業を受けたり、語学学校に通ったり、中国語会話のオンラインレッスンを受講したり、中国人、台湾人の友人を作ったり、正しい発音かどうかを判断してくれる人がいたほうがおすすめです。

私は仕事の都合で上海に滞在したことがありその時語学学校に通って習得しました。また帰国後は台湾人の言語交換する相手を見つけたり、中国語会話のオンラインレッスンを受講して単語ごとに正しい発音に矯正してもらったりしています。

中国語は発音さえできてしまえば英語より楽

私の話を聞いて中国語学習をあきらめてしまおうと考えた人もいるかもしれません。

しかし中国語初学者にとって朗報があります。

確かに中国語の四声とピンインを習得するのは難しいですが、もし初級の段階でこの特徴をマスターしてしまえば、文法と単語の習得は英語よりも圧倒的に楽です。

文法に関して言えば、英語での動詞の変化がありません。

例えばstudyは三人称の場合 「studies」、現在形 「studying」 過去形・受身形 「studied」のように動詞の変化があり客観的にみて覚えるのが大変です。

一方、中国語に関しては適切な漢字を追加してしまえばまかなってしまいます。

たとえば現在形は「在」を追加、過去形は「了」や「動詞の後に过」を追加、受身形は「被」を追加するなどです。

中国語の単語に関しては日本語との共通の単語がたくさんあります。なのでそれぞれ漢字の発音さえ覚えてしまえば、それをそのまま使用すれば中国人に通じてしまいます。

したがって発音の登竜門を超えてしまえば後はジェットコースターを乗る様に単語、文法をスイスイと習得できていってしまう印象です。(もちろん単語を果てしなく覚えていく作業がありますが)

まとめ

以上、中国語と英語の発音の難易度の違いについて紹介しました。

結局英語も中国語もどちらも発音は難しいですが、中国語に関しては特に四声とピンインの発音の習得は独学では特に難しいです。客観的に発音が正しいかどうかをみてくれる人がいた方が断然良いです。

英語学習者、中国語学習者の方に参考になりましたら幸いです。

Hiro

初めまして。ヒロと申します。
電子機器のメーカーで海外営業部に所属しインド地域を担当しており日々インド人との交渉に悪戦苦闘しております。
語学(英語・中国語)に関して役立つ情報や出張・旅行で経験したことの共有をできましたらと考えております。
TOEIC 920点、HSK5級(202点)取得しており、現在中国語に関してはHSK6級取得に向けて勉強しております。
Twitterもやっていまして、もし興味がありましたら覗いてみてくださいね!
https://twitter.com/Hiro__Rod

Welcome to my website.
I am Hiro from Tokyo, Japan, born and raised here.
I have working experience in Japanese companies (logistics and manufacturing) as an international sales for almost 10 years.
I have experience of living in NZ for 1 year & China (HK & Shanghai) for 2 years.
I'd like to introduce distinctive Japanese culture

Hiroをフォローする
中国語
ヒロの楽しい語学漬け Japanese Salaryman Hiro

コメント Comment

タイトルとURLをコピーしました