メーカーや商社等の求人を見ると海外営業部の求人があり、海外営業部では英語のレベルがどれくらい必要なのか疑問に思う方も多いかもしれません。
もしくは違う部署に所属していて海外営業部の部署に異動を望んでいる方もいるかもしれません。
私はメーカーの海外営業部に所属して6年以上の経験があり、現在では日々インド人を相手に仕事をしています。
どんな場面で英語が使われ、どれくらいの英語力が必要なのかのついて紹介します。
英語が必要な担当地域
私は海外営業部に所属して以下の地域を担当しましたが、全ての地域で英語を使う必要がありました。
担当した地域:タイ、ベトナム、中国、台湾、韓国、ミャンマー、インド、パキスタン、他
多くの国は第一言語は英語ではないにも関わらずほとんどの国の取引先(主に各国の販売代理店)の担当者は英語に精通しています。
英語ができるのであれば、どこの地域でも担当になる可能性があります。
しかし私が担当した中国、韓国の取引先では日本語が堪能な担当者が相手だったため、英語ができない人も前に担当していたこともありました。
したがって担当する地域によっては英語力がなくても営業活動ができてしまう場合もあります。
海外営業部にて英語が必要な場面
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海外営業部に所属していると以下のような場面で英語が必要になってきます。
- 日々のメールのやり取り
- 契約書、委任状等の書類の確認
- 取引先との打ち合わせ(出張時、取引先の来日時、オンラインにて)
それぞれどの程度の英語力が必要かについてお話しします。
日々のメールのやり取りと契約書等の確認に関して
日々のメールのやり取りにおいては、ほとんど英語が中心で行われるため英語のメールを理解して、英語のメールが書けるようにならないといけません。
メールを読むことに関して
英語のメールを読むことに関しては、毎日直接的に関係があるメールでなくともCC: でとりあえず宛先になっているメールも含めて大量に読み処理していく必要があります。
まあ最悪わからない内容があれば現在ではOutlookで日本語に自動翻訳をしてくれる機能があるので、その機能を活用するのも手です。
したがって、読む力に関しては英語力があるに越したことはありませんが、得意でなくともうまくツールを活用してなんとかやっていけそうです。
ただし読む力の訓練を怠っていると、メールの内容に関して急ぎで電話で応対するような場面で不利になってしまうかもしれません。
メールの作成に関して
ではメールの作成はどうでしょうか。メールの作成に関してはやはり正しい文法、単語を使い文章を組み立てていく必要があり、ある程度の文法、単語の知識がないと組み立てていくことができません。
こればかりは慣れも必要です。例えばTOEICで700-800点くらいの単語力、文法の知識があれば、経験を通じて比較的スムーズに書く力もつくようになってくると考えます。
また取引先と行うメールのやり取りは業種によっても異なりますが、価格のことだったり、納期のことだったり定型文でできてしまう場合も多く、それも慣れによって培っていけると考えます。
契約書等書類の確認について
海外営業部にいると英文の書類に目を通す機会が多くあります。
特に契約書は取引先との代理店契約や、一つ一つの注文書にも書かれたりしていてこれらの内容を理解するのは英語がかなり上級レベルでないと難しいです。
契約書特有の用語に関しても理解できるようにならないといけません。
今後海外営業部を考えられている方はそう言った契約書を読む機会がたくさんあることを頭に入れて検討をした方が良いです。
また契約書の内容理解を怠ってしまうと会社に不利になってしまうことも多いです。
営業として契約書を読めるようになることは非常に大切なことです。
ただ契約書をたくさん読んでいくと徐々にその部分が重要でどの部分は飛ばして良い等コツが掴めるようになってきます。
取引先との打ち合わせにおける英会話能力について
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取引先と口頭で交渉するにはリスニングとスピーキングが上級レベルでないと厳しいです。
特に交渉をする時は相手の要求をしっかり聞いた上で、会社を代表して妥協できる点を探っていくような会話を行うことになるので、英会話に自信のある方でないとこれらの仕事は厳しいです。
ただ第一言語が英語以外の国(例えばタイ、ベトナム等)であれば取引先の担当者も英語に関しては外国人でありゆっくりした英語を話してくれる傾向にあります。
もし海外営業部に所属してまだ会話に自信がないのであれば最初はそう言った国を志願できるのであればすると良いでしょう。
いきなり米国、英国などの地域を担当するのは会話において大変かもしれません。
まとめ
以上、海外営業部にて求められる英語力に関して読み、書き、会話の点に分けて述べてきました。
特に難しい点は契約書等の書類に精通するのと取引先との口頭での交渉です。
これらはたとえTOEICの点数が高くても慣れないうちは大変かもしれません。
とにかく経験を積んで真れていく必要があると考えます。
また扱っている業種によって必要な英語力も変わって来るかもしれません。
以上、海外営業部を志望されている人に参考になれば幸いです。
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