「海外旅行に興味があり何か語学を勉強してみたい!」
もしくは英語は中高の時代に苦手で「英語アレルギー」ができてしまったけれども、
「心機一転別の言語を勉強してみよう!」と思っている方はいるかもしれません。
そんな方には中国語学習はいかがでしょうか?
日本との隣国の言語であり、中国、香港、台湾、シンガポールなど中華圏の地域に旅行に行っても役に立ちますし、
何より同じ漢字を使っているので英語より楽に勉強できますよ!
私は仕事の転勤で香港・上海に計2年間滞在した事をきっかけに中国語を勉強し、その後帰国しても中国語を勉強しており、
今では中国語検定の一つであるHSKと言う試験で5級(1〜6級まであり6級が最上級)を取得しております。
中国語は日本人におすすめの言語で役に立つ点に関してお話しします。
※ここで言う中国語とは標準中国語(普通话、mandarinの事を言っています )
中国語は日本人におすすめ
中国語は日本人にとっておすすめの言語です。
それは英語と比べて簡単な言語だからです。特に単語と文法の習得は非常に楽です。
ただ同じく紹介しますが発音だけが難点です。
中国語の漢字が覚えやすい
日本語と中国語は漢字が共通で使われるので発音だけ覚えてしまえば、そのまま新出単語として使う事ができる単語も多いです。
なのでそれぞれ漢字の発音さえ覚えてしまえば、それをそのまま使用すれば中国人に通じてしまいます。
結果→结果(ジェグォ)
学習→学习(シュエシー)
経済→经济(ジンジー)
また日本語の場合、漢字はの読み方は音読みと訓読みと複数の呼び方がありおそらく外国人からすると覚えるのが大変なのですが、
中国語の発音の場合、漢字一つの発音は一つしか読み方がない場合がほとんどなので一つの漢字の発音だけ覚えてしまえば、他の読み方を覚えなくて良いです。応用ができてしまいます。
たとえば、「果」と言う漢字は「グォ」という発音なのですが、この「グォ」を覚えてしまえば、「水果(シュィグォ)くだものの意味」だったり、「结果(ジェグォ)結果の意味」だったり様々な単語の発音暗記に応用できます。
また日本と中国で同じ漢字でなくとも漢字を見ただけで意味が推測できそうな単語もあります。
限制(シェンジ)→制限
牙科(ヤクァ)→歯科
喝茶(ハーチャ)→お茶を飲む
完全にとは言わなくても類推によって意味が理解できてしまうのは、日本語にある漢字のお陰です。
文法は非常に楽です
文法に関して言えば、中国語の方が英語よりも簡単です。
英語での動詞の変化が中国語にはないので、適切な単語を当てはめてしまえばそれで完成です。
例えばstudyは三人称の場合 「studies」、現在形 「studying」 過去形・受身形 「studied」のように動詞の変化があり客観的にみて覚えるのが大変です。
一方、中国語に関しては適切な漢字を追加してしまえばまかなってしまいます。
たとえば現在形は「在」を追加、過去形は「了」や「動詞の後に过」を追加、受身形は「被」を追加するなどです。
例文
現在形:我在学习中文(私は現在中国語を勉強している)
過去形:我昨天学习了中文(私は昨日中国語を勉強した)
受身形:大学的时候,我被学习中文(大学の頃、中国語を勉強させられた)
適切な漢字を当てはめれば良いので、文法はかなり楽に感じます。
難点は中国語の発音学習だけ
一方英語と比べて唯一中国語で難しいのは発音です。
中国語は以下の四声とピンイン(ローマ字の発音記号)の発音の習得が難しいです。
四声(4つの声調のちがい)
四声(平な音、下から上に上がる音、下に止まっている音、上から下に下がる音の四つの声調)が明確に分かれており、もし完璧に分けて発音ができないと誤解して伝わってしまいます。
例:汤(スープ)と糖(砂糖)はどちらも同じtangタンの発音ですが、声調が違います。
レストランの注文で砂糖を頼んだのにスープが来たと言うのは良くある話です。
ピンイン(ローマ字式の発音記号)
ピンインとはローマ字で書かれた中国語の発音記号で、中国語の発音をするときに役立つ発音記号です。
しかし以下のように日本語にない発音が多くあり発音を覚えて行くのは大変です。
- lとrの発音 中国語でも英語と同様lとrの発音はどちらもあり、日本人にとって学習するのは難しいです。日本人(ribenren)、林(lin)というようにlとrどちらもあります。
- 子音の発音 shシ, zhジ, chチ等の子音発音はrの巻舌の音が加わって重く発音がされます。
- 母音の発音 sheとshiの違い、zhangとjiangの違い等似ているけど明確に違う母音がたくさんあり最初母音を勉強する時に苦労します。
中国語では四声とピンインの習得が難しく多くの日本人学習者が挫折をしてしまいます。
これは可能であれば客観的に自分の発音が正しいかどうか見てくれる、中国人の友人、先生等がいた方が良いです。
私は上海に滞在する機会があったときに、語学学校に通い一つ一つの四声とピンインを教えてもらいました。
最近だと格安でオンラインの中国語レッスンを受けることもできるのでおすすめです。
私はネトチャイというオンラインレッスンを今も受けていて、一度レビューを書いているのでもし興味のある方はご覧ください。
確かに発音は難しいのですが、もしこの四声とピンインに慣れてしまえば、単語と文法は楽なので、ジェットコースターに乗った気分で中国語が上達していきますよ!
中国語は役に立つ機会がたくさんある
中国語は英語に匹敵するくらい、将来にわたり役に立つ可能性がある言語と言えます。
人口の多さから需要が見込める
中国語は話者の人口が多いことで有名です。
中国語話者は中国での14億人と台湾、シンガポール、華僑、非native中国語話者を含めてプラス1億人ぐらいでしょうか。(合計15億人程)
一方、英語は英語人口はnative話者3億人と非native話者17億人と言われていて、合計20億人以上と言われていて、
英語と比べると話者数は若干劣りますが、それでも世界人口の多くの母数を占めています。
それだけたくさんの人にしゃべられているので中国語をできることで、日本語ができるだけよりも10倍以上の人口の人とコミュニケーションがとれるようになります。
中国に進出している日系企業は多い
隣国の中国は人口が多いため多くの日系企業が中国でビジネス活動をしています。
帝国データバンクの調査によると1万2000社もの日系企業が中国にオフィス、工場があったりと進出をしています。
中国語ができると就職や転職においても役立つ機会が多くあります。
インバウンドビジネスで活用できる
中国語ができると日本国内でのインバウンドビジネス(観光、旅行等)での需要を見込む事ができます。
コロナウイルスの状況が徐々に落ち着き2022年11月の訪日外国人の数は約90万人と言われていて、その中でも台湾人は10万人近く日本を訪れています。
中国人は2万人ほどですが、今後さらに状況が改善すると、
今の円安(日本国内の物価が安い)の状況が続くのであれば中国人も多く日本に入国することとなり、
ホテル、観光などのインバウンドビジネスで中国語が必要になる機会はますます増えると考えます。
実際コロナ前は毎月70万人程の中国人が日本に来ていました。
中国語ができる人材は希少価値がある
中国語を習得している日本人は、英語を習得している日本人と比べ圧倒的に少ないです。
英語の検定試験であるTOEICの日本人受験者は2021年で230万人(国際ビジネスコミュニケーション協会HP参照)ほどと言われていますが、一番有名な中国語検定試験であるHSKを日本で受験した人は2021年で39,000人(HSK公式HP参照)ほどです。
桁が全く異なります。
もちろんTOEICは英語をそこまで本格的に勉強していない人も受験する傾向にありますが、それにしてもこの差は大きいです。
やはり中国語をビジネスレベルで話せるは上記のように多くの日系企業やインバウンドビジネスで求められているのに、中国語話者は足りていないと言えます。(もちろん中国人・台湾人留学生がけっこうその役割を担っていますが)
まとめ
以上、英語以外のおすすめ語学で中国語について紹介しました。
中国語を勉強することで上記のように様々な場面で活躍することができると考えます。
中国語は日本人にとって断然学びやすい言語なのでぜひ、英語以外の学習言語として検討してみるのはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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