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私は5年以上前ですが上海に10ヶ月ほど滞在して仕事をしたことがあります。
滞在してみて気がついたのですが上海は一つの国家のように映りました。
上海人と出稼ぎで来た地方の中国人とは圧倒的な格差があります。
① 身なりが違う
上海火车站(上海駅)には出稼ぎで上海に来た労働者がたくさんいたのですが、やはりどこか質素な身なりがの人が多かったです。一方上海人は基本的に皆オシャレで高級な服装をしていることが多いです。
②戸籍が違う
地方出身者と上海人では戸籍が異なるため地方出身者はたとえ上海に住んでいても、上海では充分な社会保障を受けることはできません。(ただ住んでいるだけでは戸籍が変更できません)
これは地方からの出身者の増加で都市に人口が集中しすぎないための対策ですが、そのために不利益を被っている人が多くいます。
それ以外でも地方出身者の子どもは上海での教育の機会が制限されます。
日本人からすると信じられないかもしれないですが、大学も上海人のための優先枠があり、地方出身者は彼らよりも高い点数を取らないと同じ大学に入れません。
③仕事環境が違う
営業職の人は上海語が話せないと地方出身者とみなされ取引先から相手にされないことが多いです。上海語は上海出身者が話す口語です。
また飲食店の店員のようなアルバイトの職をしているのはほとんど地方出身者が多いです。職業でも上海人と区別されることがあります。
上記のように上海では上海人が多くの面で地方出身者よりも優遇されているケースが多いです。それは多くの国が行なっている出稼ぎ外国人労働者に対する待遇に何となく似ております。
私が上海に住んでいたのは5年以上前なので今は変わっている点が多いかもしれません。また私が見た上海はあくまで一面に過ぎないかもしれません。
しかし私が生活していた時は少なくとも上海は上海人のためにつくられた都市国家のような場所だなと考えておりました。
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