どれくらい語学力が上達したかを客観的に見ることは難しいです。
TOEIC で何点持っている、英検何級持っているというのは英語力を測る一つの尺度となります。
また中国語ではHSK、中検何級を持っている等が尺度になります。
しかしこれら試験で優秀な成績を収めたとしても外国語が流暢に話せない人は話せないままだし、これらの試験は試験対策をしたかどうかによっても結果は変わってきます。
そう言った意味で現在の自身の語学力を正確に測ってくれる尺度というのは存在しません。
そのため語学力が上達したかどうかは個人の感覚と、他人からの評価によって見ることが多いと思います。
個人の語学力上達の感覚について
日本語以外の外国語を話していて、やけに調子が良く話せる日と、全然話せない日がありませんか?
何か自信を持っている時、たとえばお酒の席で少し酔っ払うとやけにスラスラ色々な単語が出てきて饒舌になってしまいます。そして自分はnative並みに語学力があると過信してしまいます。
かと言って次の日は疲れと二日酔いで頭が回らず、外国語を話して見ると文章の組み立てもままならず、単語が出てこず、途切れ途切れの話になってしまいます。この時は私の語学力は全然ダメだと落ち込んでしまいます。
おそらく外国語を喋った経験のある方は、誰もが感じた経験だと思います。
母語である日本語を話している時は、日によって日本語が話せる日と話せない日があるってことはないので不思議です。
自信がある時とない時で会話のパフォーマンスがこうも変わってしまいます。
他人から外国語の評価について
友人や会社の同僚、上司から語学力で褒められると有頂天になりませんか?
一方で自分の話す外国語に対して改善点を指摘されたり、他人が代わりに語学力で評価されているのを見ると、ソワソワしたり落ち込みやすくなりませんか?
私は海外営業部に所属して1年目の時、米国の大学を卒業した先輩社員から、厳しく指導され、たとえば私が作成した英文メールをすべて修正させられたり、取引先との会話において、不適切な言い回しを何度も指摘されたりしました。
その頃は英語に対して劣等感をすごく感じていて、落ち込んでいました。
その後、その先輩は他部署に移動してしまい、誰からも語学に関して指摘してくる人はいなくなりまして、自信が回復したのを覚えています。
結局外国語能力については他人からの評価に対して敏感になってしまうことが多いのではないでしょうか?
(もしかしたら私は人一倍英語に対してプライドを持っているので敏感になってしまっているという側面はあるかもしれませんが…)
いずれにせよ語学が上達したかどうかを測ることは難しく、それは個人の感覚と他人からの評価に左右されやすいと考えます。
語学学習というのはある意味不思議な体験だなと思いました。
他人からの評価は気にせず、学習を続けて行くのが1番良いことはわかりますが、私は語学学習においていつも他人の評価を気にしてしまう傾向があります。
そんな自分を変えないといけないなとつくづく思います。
コメント Comment