中国語を学習する中で簡体字と繁体字のどちらを勉強するべきか悩んでいる方はいませんか?
私は5年近く中国語を勉強しており台湾と中国のどちらにも思い入れがあり、簡体字と繁体字のどちらにも対応した中国語を学習したいと考えております。
今回は中国語学習における簡体字と繁体字の基本的な考え方についてお話をします。
中国では簡体字、台湾では繁体字を使う
基本的には中国と台湾それぞれで使われている字体を参照して選ぶべきだと考えます。
中国では簡体字が使われているので中国の中国語を学びたいのであれば簡体字を学びます。
一方、台湾では繁体字が使われているので台湾の中国語を学びたいのであれば繁体字を学びます。
簡体字の学習教材の方が圧倒的に多い
しかし書店に行くと分かりますが、置いてある中国語学習の教材の90%以上が簡体字です。
一部繁体字の中国語教材もありますが、やはり簡体字の教材は種類が豊富にあり、学習者のレベル別で適切な教材が見つかりやすいです。
これはたとえば中国語レッスンでも同様です。ネットで調べてみるとわかりますが、中国人が先生のレッスンが圧倒的に多く、台湾人先生のレッスンは少なめです。
中国語の初学者にとっては簡体字の方を学習した方が良い
もし台湾の中国語だけをどうしても習いたいと言うこだわりがないのであれば、簡体字の方を最初に勉強するのがおすすめです。以下理由を述べます。
①上記の通り繁体字の教材や学習コンテンツを見つけるのは難しい
②日本人にとっては簡体字の方が慣れるのに難しいため、最初のうちから簡体字に慣れておけば簡体字と繁体字両方に精通することができる
例えば「学習」と言う字を簡体字にすると「学习」、繁体字にすると「學習」です。漢字を見ただけだと繁体字「學習」の方が「学習」を連想しやすいです。
そのため初見では簡体字に慣れる勉強をした方が後々簡体字と繁体字の両方に精通することができると考えます。
③簡体字はローマ字のピンインで発音学習ができる
簡体字ではローマ字を使用したピンインを通じて発音の学習をするため、ローマ字に馴染みのある日本人には中国語の発音を覚えやすいです。
一方繁体字は注音符號という「ㄅㄆㄇㄈ」と言う様な符号を覚えて発音学習をします。
ゼロから注音符號の発音を覚えるよりもローマ字のピンインを覚えた方が効率が良いと考えます。
簡体字で中国語を勉強しても文字入力する際は簡体字と繁体字どちらも選べる
上記でお勧めした通り簡体字で中国語を習ったとしても、ローマ字のピンインを使ってパソコンやスマホでは簡体字と繁体字のどっちも入力することができます。
私は中国人と台湾人の友人がそれぞれいますが、中国人には簡体字を打って、台湾人には繁体字を打ってメッセージのやり取りをします。
もし自分で手書きをすることにこだわらないのであれば、入力方式を変更するだけで繁体字と簡体字の選択ができてしまうので、ピンインを覚えてしまう方が効率が良いです。
ただし手書きをすることにこだわるのであれば、例えば中国語検定や台湾のTOCFL、HSKで手書き試験があるなどの理由であれば、簡体字と繁体字をどちらか選択して手書きの学習をする必要があります。
私はHSKの試験を受ける時はネット試験を選択しているので、手書きの練習は最初からしないと決めております。
まとめ
以上、中国語の簡体字と繁体字の選択についてお話ししました。
最初中国語を勉強すると決めた時に、台湾の中国語にこだわりが特にないのであれば簡体字の勉強をするのが断然おすすめです。
最終的にスマホ等で文字入力をする際は簡体字が元のピンインを打つことで簡体字も繁体字も選択することができてしまいます。
以上、中国語学習者の方に参考になれば幸いです。
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